東京は久しぶりに雪が降りました。❄️
皆さんが住んでいる地域は大丈夫でしたでしょうか?
本来であれば今日は夕方からレッスンを予定していたのですが、
別日に振り替えて急遽時間が出来たので、
前から思っていた事を書いてみたいと思います。
それは「棒吹きについて」
私の考える「棒吹き」の定義は簡単に言うと
①音楽の表情が全くない。もしくはほぼ無い。音量の変化もない。
②演奏している旋律に音楽の表情が全くない。
といった感じなのですが、
アンサンブルコンテストや吹奏楽コンクールの審査をしていて
結構高い確率で棒吹きな演奏を耳にしているような気がします。
どうしても楽器経験の少ない初心者に多くなると思うのですが、
棒吹きではせっかくの美しい旋律の良さも発揮出来ず
もったいないなと思いながら聴いているので、
少しだけ書いてみたいと思います。
ではそもそもなぜ棒吹きになるのか。
原因として一番大きいのは
ただひたすら同じ量の息を入れ続けて演奏している
事が挙げられると思います。
管楽器は息を入れないとそもそも音も出ないので、
しっかりとした張りのある息を入れるのは大事です。
しかしずっとただ同量の息を入れているだけでは
音の表情は全く変化なしです。
じゃあどうすれば良いかと言うと
「息のスピード、量を調整しながらコントロールし、
息づかいを意識する」
これが大事。
しかしこれが簡単にはいかないから棒吹きになってしまう現状なのだと思います。
自分は息づかいに関しては無意識で勝手にコントロールしていますが、
初心者の方はそうはいかないのだと推測します。
私自身たまにレッスンをしていて、生徒さんの方から
「どうやって歌えば良いのか分からない」
と質問を投げかけられる事があります。
皆さんは実際自分が歌を歌っている時に
どのように息を使っているのか考えたことはありますか?
童謡でも歌手の方が歌っている流行りの曲でも何でも良いです。
実際その歌を歌ってみて下さい。
そして歌った時に自分がどのように歌っているのか
分析してみて下さい。
息のスピードはどうなの?とか
喉の奥はどんな感じになっている?
など。息のスピード感に関しては無意識に息のスピードが歌っている途中に変化していると思います。
楽器も同じです。
歌ったように吹く。
どのように吹けば良いのか分からなかったり、
どこに音楽が向かっているのか分からない時、
譜面に書かれている旋律を声に出して歌って見るのが一番分かりやすいと思います。
その時音程は気にしなくて良いのです。
実際声に出して歌うことで息の感覚を得ることができ、
どのように吹きたいか、どこに向かって吹きたいのかなどヒントが貰えると思います。
一度で分からなくても良いのです。
分かるまで歌ったり、楽器で吹いてみたりと繰り返していると良いと思います。
息のスピードを速めてみたり、緩めてみたり。色々試してみて下さい。
様々な種類の息づかいの引き出しが出来ると音で音楽の表情が表現され
いつも奏でている演奏より素敵な音楽が生まれていると思います。
一度感覚を掴めると、後は経験と技術の向上によって
どんどん様々な表現が出来るようになっていくと思います。
後は、様々な音楽や演奏を聴いてみて下さい♪
世の中には素敵な美しい音楽が
たくさん溢れています✨
そこからヒントもたくさん貰えるはずです😊
楽器は残念ながら急には上手くなれないですが、
一つずつ感覚を掴んでいくごとに向上していくはずです。
ここに書いたことはほんの一部ですが、何かの参考になれば幸いです。
Let's enjoy!!♪
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